- 粉末状寒天4g(かんてんクックがおススメ 1箱に4g×4本)
- 粉末状ゼラチン10g(クックゼラチンがおススメ 1箱に5g×6本)
- 片手鍋(500mLを沸騰(ふっとう)させられるサイズであれば何でもOK)
- 耐熱のボウルや鍋(500mLのポットの湯を入れられるものであれば何でもOK)
- 寒天やゼラチンをかき混ぜるもの(へらなど)
- 耐熱の小さなカップや小皿(醤油小皿や小さめのプリンカップサイズの皿など)
- 熱湯(ポットに入った状態で80℃以上であるもの)
- 砂糖
- 生のパイナップル(キウイフルーツ)とレモン
- その他、寒天やゼラチンに入れたいもの
【つくりかた】
熱湯や火を扱うので、保護者と一緒に作業していきましょう。
プルンプルンが完全に出来上がるまでは1時間くらいかかります。
まずはプルンプルン本体を寒天、ゼラチンそれぞれで作ります。
その後、それぞれで何パターンか作業をしていきます。
【寒天の場合】
1.水500mLに粉末状寒天4gを入れて火にかけ、かき混ぜながら鍋で煮溶かす。
3.火を止めて、砂糖を大さじ4入れて混ぜて溶かす。
4.耐熱の小さな容器や皿にパイナップル(キウイフルーツ)、薄皮をむいたレモン1房(少しつぶしておくとなお良い)、そのほか入れてみたいものをそれぞれ別に入れて、3を注ぐ。比較のために何もいれない容器にも他の容器と同量くらいを注いでおく。これらはさらに各2つずつ用意しておくのがベスト。
5.用意した4のうち1セットは冷蔵庫で冷やし、もう1セットはそのまま常温で置いておく。30分間くらい動かさずに。
6.固まった5のそれぞれの違いを以下のように確認していく。
○レモンとパイナップル(もしくはキウイ)が入っているものを、何も入っていないものと柔らかさを比較。
○常温で固まったものと、冷蔵庫で固まったものの固まり具合を比較。
○冷蔵庫で固まったものを湯煎(ゆせん)で温めてみると・・・
【ゼラチンの場合】
1.粉末状ゼラチン10gをボウルか鍋に入れ、ポットのお湯500mLを注ぎ、かき混ぜてよく溶かす。
3.耐熱の小さな容器や皿にパイナップル(キウイフルーツ)、薄皮をむいたレモン1房(少しつぶしておくとなお良い)、そのほか入れてみたいものをそれぞれ別に入れて、2を注ぐ。比較のために何もいれない容器にも他の容器と同量くらいを注いでおく。これらはさらに各2つずつ用意しておくのがベスト。
4.用意した3のうち1セットは冷蔵庫で冷やし、もう1セットはそのまま常温で置いておく。30分間くらい動かさずに。
5.固まった4のそれぞれの違いを以下のように確認していく。
○レモンとパイナップル(もしくはキウイ)が入っているものを、何も入っていないものと柔らかさを比較。
○常温で固まったものと、冷蔵庫で固まったものの固まり具合を比較。
○冷蔵庫で固まったものを湯煎(ゆせん)で温めてみると・・・
【寒天の6.ゼラチンの5.ではどのような違いが見られるはず?】
寒天は常温でも冷蔵庫でもどちらでも固まりはじめるけど、レモンが入っているもののみ少し固まり方が甘いかも!? 寒天は固まったものを再び湯煎しても溶けないよ~。
ゼラチンは常温だとなかなか固まらないよ~。冷蔵庫で固めたはずだけど、パイナップル(もしくはキウイ)が入っているもののみほとんど固まらないかも!? ゼラチンは固まったものを再び湯煎(ゆせん)して温めると、あら不思議、溶け始める?!
【寒天とゼラチンはどう違うの?】
寒天は「テングサ」や「オゴノリ」という海藻からつくられています。植物由来です。
食物繊維(しょくもつせんい)と呼ばれるものが中心ですから熱に強いのです。その代わり、レモンなど酸性のものには少し弱く、固まりが甘くなります。
ゼラチンはブタやウシの「コラーゲン」という成分でできています。動物由来です。
お肉などと一緒のタンパク質ですので、熱にはあまり強くなく、冷やしてあげないとうまく固まりません。パイナップルやキウイフルーツにはタンパク質を分解してしまう成分が含まれているので、それらが入っているとうまく固まらないのです。
【おいしく食べるワンポイント】
ゼラチンでプルンプルンをつくるとき、パイナップルやキウイフルーツをいれたければ、煮たものや缶詰を利用するとうまく固まるよ。これは熱することによってタンパク質を分解してしまう成分(酵素といって、タンパク質でできているもの)が壊れてしまうから働かなくなるためです。
寒天でプルンプルンをつくるとき、柑橘(かんきつ)系をいれたければ、なるべく酸っぱくないものをいれよう。レモンを入れたいときは入れすぎないようにすればOK。酸っぱさ(酸性度)は加熱してもなくならないよ。
実験動画はこちらです。
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