清泉女学院の制服のブラウスは うすいベージュ色です。昔は、修道会のシスターたちが紅茶で染めてくださっていました!かんたんで 失敗が少なく、キレイに染まるので、ぜひお家で色々なものを染めてみてくださいね♪
※この体験の中には、火やアイロンを使うところがありますので、おうちの方といっしょにとりくんでください。
【準備するもの】
・染める布(綿100%)
・紅茶のティーバッグ 水200mlにつき1つ
・お鍋
・ボウル 2つ
・無調整豆乳 布がひたる量
・酢酸銅 布がひたる量 ★作り方は次をごらんください!
・さいばし
・新聞紙
・輪ゴム 数本(絞(しぼ)り染めで模様をつける場合のみ)
※緑茶のティーバッグやドリップ式のコーヒーでも、同じ分量で染められます!
【酢酸銅(さくさんどう)の作り方】
1.布がひたる量のお酢(25cm×25cmくらいのハンカチ1枚であれば、100ml程度)を、空きビンなどに入れる。
2.お酢10mlにつき10円玉を1枚入れる。
3.フタをして1日おく。
1.豆乳を入れたボウルに布をひたし、よくしみこませる。
2.お鍋で わかしたお湯に、紅茶のティーバッグを入れる。
★濃いめの紅茶をつくりましょう。
★煮る時間を長くすると、布の色が濃くなります!
★火は弱火でつけたままにしましょう。
★熱いので気を付けて! 紅茶は軽くしぼるだけでOKです。
★輪ゴムは、水洗いするタイミングではずしましょう。
しばりましょう! 布の折り方や、輪ゴムをしばる位置を変えると、
ちがった模様が楽しめますよ♪
【動画での解説はこちらです】
【ステキな染め物にするコツ】
★絞り染めにして模様をつける場合は、布を輪ゴムでしっかりとしばりましょう。
布を4つ折りにしたり、じゃばら折りにしたり、何か所も輪ゴムでとめたりして、模様のちがいを楽しんでくださいね!
★ティーバッグは、布を煮る間もずっとお鍋に入れたままにしましょう。
★酢酸銅が少ない場合は、布を4つ折りにするなど コンパクトにして入れて、上からビンなどを置いて重しにしましょう。
染め物のしくみ ~染め物は化学だ!~
【なぜ布が染まるの?】
すべてのモノは、+(プラス)の電気と-(マイナス)の電気を持っています。
+と-の電気には、たがいにひきつけ合う性質があります。
染め物はこの原理を利用していて、布の繊維(せんい)と色染めの液体が持つ+と-の電気がくっつくことで染まります。
【なぜ豆乳につけるの?】
綿は植物性の繊維です。植物性の繊維は、羊毛や絹糸など動物性の繊維よりも、持っている+と-の電気の力が弱いのが特徴です。
そこで、タンパク質を浸みこませることで、動物性の繊維に似せます。
繊維に色素をよく浸みこませるために使用するものを「助剤(じょざい)」と言います。
【なぜ酢酸銅に つけるの?】
綿の繊維と紅茶の色素が持つ+と-の電気は、どちらも非常に弱く、
しっかりとくっつきません。そこで、強力な+の電気の力を持つ金属を浸みこませて、
繊維と色素の-の電気をくっつけます。
繊維に色素を 定着させるために使用する液体を「媒染液(ばいせんえき)」と言います。
【なぜ媒染液の種類(10円玉、ミョウバンなど)を変えると染まる色が変わるの?】
ちがう金属の力を持つ媒染液に つけた布は、布自体は同じでも、色を生み出す物質は ちがいます。そもそも色は、様々な色の光が吸収・反射されることで見えます。物質がちがえば、反射される光の色もちがうので、金属の種類を変えるとちがう色の布に染まる…というより、ちがう色に「見える」のです!
レシピ提供:清泉女学院中学校
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