カメラのレンズに使われている「偏光板(へんこうばん)」を用いて、セロテープが様々な色に変化するようすを楽しみましょう!
【 準備するもの(写真1)】
1.偏光板
2.白画用紙(5cm×7cm)
3.白画用紙(15cm×10cm)
4.定規
5.はさみ(カッター)
6.セロテープ
7.プラスチックスプーン
※偏光板は、ホームセンターなどで手に入ります。
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2.1.で穴をあけた白画用紙に、半分の折り目をつけます。
3.偏光板の表面についているフィルムをはがします。
(フィルムは、表と裏の両方の面についています。両方、はがしましょう。)
4.フィルムをはがした偏光板を、3.で折り目をつけた白画用紙に、セロテープではります。
(偏光板を重ねたときに、偏光板が暗くなるように、画用紙に取り付けましょう。)
※重ねたときに、偏光板が暗くなる組み合わせ
※セロテープで取り付けたようす
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※重ねたようす
5.白画用紙(5cm×7cm)に、かんたんな図形を描きましょう。
そして、描いた図形にそって、はさみで切り抜きましょう。
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6.5.で切り抜いた画用紙に、セロテープを様々な方向からはりましょう。
(画用紙の表と裏、両方からはりましょう。)
7.4.でつくった偏光板を半分に折り(偏光板を重ねて)、そこに、6.でつくったセロテープつきの画用紙を、はさみましょう。
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※光にかざして見ると、さらにキレイに見えます。
Q1.光には、どのような色が含まれているのだろうか。
ポイント① 光には、赤、緑、青の3つの色が合わさった「白色」をしている。
※赤、緑、青は、互いに作り出すことのできない色(独立している)であることから、「光の三原色」と呼ばれています。
Q2.偏光板は、どのようなはたらきを持つものだろうか。
ポイント① 偏光板には、目に見えないくらい細かいスジが入っている。
→ 偏光板を通過した光は、スジの方向と同じ向きの光しか残らない。
※宇部興産株式会社、夏休みこども科学ショー補足資料より
Q3.なぜ、セロテープを通過した光は、色づいてみえるのだろうか。
ポイント② バラバラにはったセロテープは、
光の通る方向を様々な向きに変える。
ポイント③ もう一度、偏光板を通るときは、
偏光板のスジと同じ向きの色だけが
通過できる。
(調べてみよう)
Q4.どのようなものに、偏光板は用いられているのだろうか。
(例①)液晶ディスプレイ(テレビ、携帯電話など)
バックライトの光のON/OFFで映像をコントロール
する仕組みの液晶ディスプレーにおいて、
偏光板はなくてはならない部品です。
(例②)カメラ
(株)Kenko Tokina HPより
カメラに備え付けられている「偏光フィルター(PLフィルター)」は、水面やガラスの反射を防ぎ、青い空や草木の緑をよりあざやかに映し出します。
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